結論:テーオーエルビスがスプリントを制覇。フォーエバーヤングは連覇ならず5着
アメリカのキーンランド競馬場で、現地時間の10月31日(日本時間11月1日の早朝)に行われた「ブリーダーズカップ」で、日本馬の結果が分かれました。
- BCスプリント: テーオーエルビス(坂井瑠星騎手、栗東・高柳大輔厩舎)が1着。日本調教馬として、このレースの初制覇です
- BCクラシック: 昨年の勝ち馬フォーエバーヤング(坂井瑠星騎手、栗東・矢作芳人厩舎)は5着でした。優勝は米国のソヴリンティです
(11月1日7時50分ごろに、JRA-VANの結果ページと、複数の報道で確認)
BCスプリント:日本調教馬が、初めて優勝
BCスプリントは、ダート1200mのG1で、この日は13頭で争われました。1着賞金は104万ドル(約1億6000万円)です。
テーオーエルビスは、まずまずのスタートから、あわてずに後方で脚をためました。直線では馬場の中ほどから伸びて、先に抜け出した1番人気の米国馬イングリッシュマンを、1馬身1/4差で差し切りました。勝ち時計は1分8秒20です。
- 着順: 1着テーオーエルビス、2着イングリッシュマン、3着リアムスミス、4着ヒム、5着ストラダーレ
- 騎手: 坂井瑠星騎手は、レース後に右手を高く突き上げました
- 同じレースの日本馬: 矢作芳人厩舎のアメリカンステージ(O.マーフィー騎手)は12着でした
日本調教馬は、これまでに延べ8頭がBCスプリントに挑戦していて、最高は2025年のアメリカンステージの4着でした。高柳大輔調教師にとっては、3度目の挑戦での初勝利になりました。
テーオーエルビスは、どんな馬?
報道によると、テーオーエルビスは、牡4歳で、父はヴォラタイルです。
- 2024年10月の2戦目で初勝利を挙げました
- 2025年3月に、ダート1200mに絞ってから、3連勝しました
- 年末のカペラステークスで、5馬身差で圧勝し、重賞を初めて制しました
- 今年は、当初ドバイへの遠征を予定していましたが、政情不安のため見送りました
- 5月の米国のチャーチルダウンズステークス(G1)を、3馬身1/4差で圧勝しました。ここから、BCスプリントを大きな目標にしました
- 今回は、前哨戦を使わず、約半年ぶりのレースでした
これで、2025年3月から国内外で6連勝です。キャリアは10戦7勝になりました。
関係者のコメント
- 高柳大輔調教師: 「このレースを勝ったのは凄いことで信じられない。夢のようです。挑戦してきて本当によかったです」。前半のペースが速くなるなら、後ろで脚をためる方針を、事前に話し合っていたそうです。最終的には「この馬の末脚を信じました」と話しました。休み明けで心配はあったものの、状態は着実によくなっていたとのことです
- 小笹公也オーナー: 表彰式で「きょうは人生で2番目に幸せです」と話しました。1番だと語った、チャーチルダウンズステークスの勝利と同じくらいだという趣旨です
- 敗れたイングリッシュマン陣営: ホセ・オルティス騎手は、道中の手応えは完璧で、直線で追い出すと反応したと振り返り、「言い訳はありません」と、勝ち馬をたたえました。シェリー・デヴォー調教師は、勝ち馬が最後に追い込んでくることは分かっていたと話しています
BCクラシック:フォーエバーヤングは5着
BCクラシックは、ダート2000mのG1で、7頭立てでした。1着はソヴリンティ(J.アルバラード騎手、W.モット厩舎)、2着はザプーマ、3着はナイツブリッジです。
フォーエバーヤングは、好スタートから、2番手を進みました。ナイツブリッジが先手を取り、テーオーパスワード、ナポレオンソロと、2番手の位置を並んで走りました。勝負どころで、坂井瑠星騎手の手が動きましたが、反応はいまひとつで、直線で伸びを欠きました。逃げるナイツブリッジをかわせず、後ろから来たソヴリンティにかわされ、ザプーマにも差されて、5着でした。東スポ競馬は、生涯で初めて、3着を外したと伝えています。
昨年のフォーエバーヤングの勝利は、日本馬として、初めてのBCクラシック制覇でした。今回、勝てば、2000年と2001年のティズナウ以来、25年ぶり、史上2頭目の連覇でした。
- 矢作芳人調教師: 「ベストのポジションと思ったが…。分からない」と話し、無事だったことは何よりだと、敗因を詰めたい考えを示しました
- 次走: 矢作調教師は、結果を踏まえて、オーナーと相談すると話しています。有馬記念などを含め、次走は決まっていません
- テーオーパスワード: 木村和士騎手とのコンビで4着に入りました。正攻法の競馬で、最後まで粘り、同じ世代のフォーエバーヤングに先着しました
ほかのレースの日本馬
JRA-VANの結果ページでは、ほかのレースの日本馬の結果は、次のとおりです。
- BCマイル(芝1600m): アスクイキゴミ(坂井瑠星騎手、藤原英昭厩舎)が5着、ルガル(杉山晴紀厩舎)が11着でした。1着はデターミニスティックです
- BCダートマイル(ダート1600m): ロードフォンス(横山和生騎手、安田翔伍厩舎)が6着でした。1着はファーザーアドゥです
- BCターフ(芝2400m): 1着はベンヴェヌートチェッリーニ、2着はマップオブスターズ、3着はダイヤモンドネックレスでした
坂井瑠星騎手は、この日、スプリントのテーオーエルビスで勝ち、クラシックのフォーエバーヤングと、マイルのアスクイキゴミで、5着でした。
同じ日に、勝利と連覇ならず
昨年、日本馬として初めてクラシックを制したフォーエバーヤングが、連覇を逃した、まさに同じ日に、別の日本馬が、スプリントで、日本馬の初の勝利をつかみました。
テーオーエルビスが、日本の短距離ダートの強さを、世界に示した形です。一方で、フォーエバーヤングの次の一戦も、気になるところです。
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